Withコロナのジュエリービジネス

2020年8月16日夏休み最終日、例年とは違い夏の解放感もないまま自粛生活を過ごした方多いかと思います。明らかに変わった生活様式の中今後私たちのビジネスもどう変化していくのかを予想しなければなりませんし、適応していかなければ生き残る事はできません。

宝石・ジュエリー業界においても展示会中止、店舗一時クローズなど大きな影響を受けました。少しづつ戻りつつありますが完全にコロナ前に戻ることはないと予想しております。当業界でもこれを機にゲームチェンジが起こりつつあり各企業対応を急いでいると思われます。

えっ考えてない??まぁそれはそれで(笑)

当社も過去10年WEBで高額品まで売切る事を目指しネット販売に注力、色々仕込んできたことが、上手く機能しこのコロナ禍も大きな落ち込みもなく第1波をのりきる事ができました。

参考までにコロナ禍3-7月の受注スコアを公開します。

【店概要】東京都内  ネット販売+実店舗販売 6名で運営 10周年

WEB売上:店舗売上 65:35 ※昨年度実績

成長率 2,019年117% 2018年117% 2017年129% 2016年128% 2015年117%

過去5年平均 121%

2020年3-7月実績

■昨年対比 113%

■予算対比 102%

4-5月都の自粛要請に応じて店舗を一時閉店した売上減少は大きい(5月は店舗売上ゼロ)

3月上旬は警戒なく来店も順調に推移してましたが、コロナ関連ニュースが増えたこともあり3週目から来店が減少、危機を煽るニュースに同時にWEB売上も3週目は半減、WEBに関しては4週目盛り返し通常に回復。

4月いよいよ緊急事態宣言が現実となり宣言された2週目はWEBも反応し売上減、店舗は言うまでもなく…

毎週スタッフ間で数字のすり合わせを行い現状把握・分析、翌週対策を行うので変化認識や実行は得意でスピーディーに行えます。緊急事態宣言発令に伴う店舗一時閉店、それに伴うWEB販売へ資源集中、リモートワーク対応も比較短時間で対応できたかと思います。

4-5月は店舗売上をWEBでカバーする為、WEB用商材の手当(単価が2倍違う為低価格帯を増やす)、掲載数アップのためカメラセット追加購入(2台体制)、スカイプミーティング、作業分担、オンライン接客の導入、など緊急事態時でもお客様には普段と何一つ変わらない店と思ってもらえるように対応。単価は昨年より半減したもののおり込み済で掲載数を増やしたこともあり順調に売上を確保することができました。

6月緊急事態宣言解除となり店舗再開、店舗売上も予算通りに回復(昨対は昨年6月イベントを行った為数値は低くなってます)、4月行った施策によWEB販売の伸びも継続6月トータル 予算対比135% 昨年対比107%

7月コロナ第2波が少しづつ迫り、2週目店頭イベントも例年に比べ来場数は減少、イベント予算は届かず、以降も店舗への来店数は少なく影響継続しています。昨対店舗の数字はイベントの影響、7月トータル 予算対比95% 昨年対比199%

ざっと都内宝石小売店の現状こんな感じです。店舗のみの会社の場合店舗売上をみて頂けると厳しい現状がお分かり頂けるかと思います。引き続き8月も店舗への影響が避けられなそうです。

withコロナ、店舗のあり方を真剣に考えて方向転換しなければいけないと実感しております。オンラインに100%舵を切るかもしれません。先を読み、決断・実行することが経営者には求められますのでどこかで判断したと考えております。

強いものが生き残るのではなく、変化できるものが生き残る。今回のコロナはまさに変化を迫られている状況で、秋に向け最悪の状況を想定し備える必要があります。何も起こらなければ準備した分必ず成長します。withコロナでの自社のビジネススタイルを決める。まずはそれを判断・決定することが求められように感じます。

明日から通常営業再開、皆様一緒に頑張っていきましょう。