展示会ビジネスは大量消費時代のもの

こんにちは!暑い日が続きますね。

そういえば先日、
展示会ビジネスが『人材危機』という記事を見か
けたのですが、なんでも宝飾メーカーや問屋に若
い人材が集まらないとの事です。

※今回の『展示会ビジネス』とはジュエリーメーカー・
問屋が商品や企画を小売店に持ち込み開催する展
示会についてです。

理由は
・休みが少ない
・仕事内容が若者に嫌がられる
・出張が多く家に帰れない
・週末は展示会の為休めない
・将来の不安・報酬
などと分析されておりました。

私の20代後半はまさにその通りでした。

将来の不安と報酬で不満はなかったですが‥(笑)
それ以外はまさに!
個人的には楽しかったけど、離職率はやはり高かっ
たように思います。

2-3日間の展示会を毎週全国の小売店を回り開催
期間中は朝の準備から日中の接客、夕刻の片づけし
終了後食事の付き合いなどあればらに長時間拘束さ
れます。

ただ2000年位は売上1催事1500万・2000万は当たり
前で担当した展示会が1000万切ると失敗扱いと今で
は考えられないほど売上が容易に上げられてました。

当時から顧客の高齢化・重ね売りなども叫ばれてお
り、その後想定以上のスピードで1催事当たりの売
上も低下し、2008年位には1000万で大成功のレベル
になっていました。

小売店も売上低下を催事回数増でカバーと小売店・
メーカー・問屋とも悪循環になっていたところも
多かったと思います。

展示会ビジネスは大量消費の時代のやり方で、団塊
以降の消費世代にはマッチしないやり方と言うと雑
になりますが、

顧客需要をつかんでいる小売店主導の内容であれば
十分受け入れられる余地ありますが、メーカーや問
屋主導のパケージ化されたイベントの多くは多様化
した消費者に向けての対応は難しくなっていると感
じていました。

当時展示会ビジネスに身を置いていたものとして実
感していた事です。

そしてジュエリー購入先の選択肢が少なかった
10年・20年前と違い、国内外でネット・店舗と自
由に購入先を選べるようになってきた現在の環境下
では以前の展示会スタイルはさすがに通用しません。

故に忙しいばかりで業績が上がらず待遇も上げられ
ない、それではやはり若い人材は集まりませんし魅
力ある職業には見えないでしょう。

ITが当たり前の中で育ってきた世代は効率の悪い
事を嫌がる傾向にあると感じます。
本人が効率よい人間かは置いといて…

暑い中重いカバンをもって休みなく全国に廻って
売上を上げてもくれない店主に気を使って
給料上がらずではやはり続きませんし直ぐに辞め
てしまいます。
今は他に効率良い仕事がいくらでもある訳ですから

給料より自分の時間を大切にするようになったり
働き手の変化も早く、私たちの時代は…なんて言って
られません。

労働人口減少の中での人材確保、労働意識の変化への
対応は多くの業界で急務となっております。

あらゆる変化のスピードは速くなる中、いち早く変化
するものが生き残るのは歴史が証明しておりますので
直面している経営者は思い切ったかじ取りが必要なか
もしれませんね。

たまたま見た記事で昔を思い出し色々感じたので
少し書いてみました。